Copacabana.

Good Day,and Good Monochrom.

Page180:石井靖久氏写真集”Staining”

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どうすれば、表層を通過し物事の深層へ視線を向けることが出来るだろうか。

目に映ったものは信号として脳に伝わり、脳が作用することで視覚になる。

つまり私たちが見ているのは、脳が補正・加工し構築した光景に他ならない。

よって、物事の深層をみることは、自身の脳のそれを見ることでもある。

では、脳の深層を見るには。

眼に映り脳で認識した光景を、カメラを使い複製する行為が写真である。

そうであれば、写真は脳の一部の複製でありそこには脳が写っているはずである。

それを可視化することができれば、物事の深層に近づけるかもしれない。

この仮説から、この“Stainingは始まる。

 

 

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2017年にキャノン主催による”SHINES”という企画から、若手写真家8名を選出されて石井靖久氏はその8名の内の1人。リンクを貼っておくので詳細は内容を確認してほしい。

canon.jp

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最後のページには丁寧作り込まれた写真がギフトとして入っていた。

 


受賞した方々の写真集作成は記事を見ると大変な時間がかかったそうで、作り手側も並々ならぬ情熱で一つの作品を生み出しているのだと分かった。

完成した実物は手にしてみて質の良さを身をもって感じるのだが、かなり構成なども練られて制作されている印象を受ける。大胆に黒と白を切り取った中の無数の鳥や陽炎のように浮かび上がる人の姿など、GINZA SIXで見た石井氏の作品の雰囲気とは異なるのだが、解説を汲んで鑑賞すると今回の写真集は本人の心情がよく反映された作品だと感じる。

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LEICA Gallery LAでは日本人初の写真展を開催、Paris Photo 2018の写真展、LEICA Store Maraysiaでの作品展示などで活躍する石井靖久氏。

LEICAジャパンでの若手の顔となりつつある氏の写真集は、今回Shines主催の完全限定版。僕が手にした写真集は世界全体の発行部数、30部の中で26番目という貴重な一冊を手にすることができて幸運だ。

 


まだGINZA SIXのライカストアへ足を運ばれていない方、常設展示は2月までなので是非ご覧頂きたいと思う次第。

www.yasuhisaishii.tokyo

 

https://www.leica-camera.blog/tag/yasuhisa-ishii/